第七章:狼の国(後半)
カオスフレームでの「大災」に呑まれたスバルは、タンザと共に「剣奴孤島ギヌンハイブ」に転移される。幼児化した体で見知らぬ孤島に戸惑う中、同じく幼児化した帝国最強の戦士セシルスと遭遇し、過酷な生き残り試験「スパルカ」へと挑むことになる。,スバルは戦闘能力のない幼児の身ながら、知恵と「死に戻り」による無限の試行錯誤を繰り返し、犠牲者を一人も出さずに「スパルカ」を突破。剣奴たちの深い信頼を獲得し、窮地脱出への第一歩を踏み出す。,剣奴たちと絆を深める中、帝都の使者としてトッドと九神将アラキアが来島。剣奴の皆殺しを目論むトッドの奸計と、アラキアの圧倒的な武力により、島全体が惨殺の嵐に包まれ、スバルは絶望的な死を何度も繰り返す。,だがスバルは「死に戻り」で運命を打破。アベルが流布していた「皇帝の落とし胤」の噂を逆手に取ったタンザの機転に乗り、自らを「皇太子ナツキ・シュバルツ」と名乗って「プレアデス戦団」を結成。総督グスタフら島民が一丸となって孤島を脱出し、偽皇帝打倒を掲げて帝都へと進軍を開始する。,一方、行方不明のスバルとレムを救うため、エミリア陣営はオットーの提案でピクタットから帝国への密入国を決意。非合法なルートで国境を越え、レムが身を寄せる城郭都市グァラルに到達する。,帝国軍の頂点に立つ九神将マデリン率いる飛竜の群れがグァラルを急襲。エミリアやプリシラらが激戦を展開する中、フロップがマデリンの鋭い爪からレムを庇って致命傷を負う。,カリヨンの牙について真実を知るためフロップの生存に固執するマデリンに対し、レムはフロップの治療継続を交渉材料(盾)にして飛竜の群れを引き揚げさせる命がけの取引を成立させる。だがその代償として、レムはフロップと共に帝都へ連行され、宰相ベルステツの屋敷で軟禁される。,態勢を立て直したアベルとエミリア陣営は帝都ルプガナを包囲し、九神将たちが待ち構える星型の城壁・五つの頂点への同時攻略戦「帝都決戦」の火蓋が切って落とされる。,第一頂点では灼熱の炎を操る『弐』アラキアとヨルナ&プリシラが激突し、第三頂点では『捌』モグロの石人形群を相手にラムやシュドラクの民が奮戦しつつ、アベルの策でズィクルを犠牲にし、水晶宮の切り札「魔晶砲」を撃たせて無力化させようとするが、ベアトリスの極大陰魔法「アル・シャマク」で光を丸ごと空間の彼方へ呑み込ませて犠牲を出さずに防ぎ切る。,第五頂点ではガーフィールが二将カフマとの死闘を制して城壁の一角を崩し、直後に強襲してきた『参』オルバルトと拳を交える。そして第二頂点では、エミリアがマデリンを追い詰めるも、呼び出された『雲龍』メゾレイアが降臨。そこへ駆けつけたセシルスが加勢し、空を駆けて『雲龍』と規格外の刃を交える。,各頂点の激戦が佳境を迎える中、西の地平から進軍してきたスバルの「プレアデス戦団」が、オルバルト不在の第四頂点へ吶喊。セリーナ上級伯の飛竜隊の援護も受けながら、二将『虎狩』グッダらの防衛網を圧倒的な突破力で打ち砕き、城壁を破壊して帝都へ一番乗りを果たす。,その同刻、水晶宮の玉座へ辿り着いたアベルは、玉座に座る「偽皇帝」と対峙する。「ヴィンセント・ヴォラキアの死によって帝国は滅びる」という星詠みの予言を回避するため、九神将『肆』チシャ・ゴールドが自ら玉座を奪い、本物の身代わりとなって討たれる命がけの計画を実行していた。,対面の最中、玉座の間の壁を穿ち、屍人となった元九神将『魔弾の射手』バルロイ・テメグリフによる狙撃が飛来。身代わりとなったチシャの心臓を撃ち抜き、彼はアベルの目の前で壮絶な最期を遂げる。,チシャの死が引き金となり、水面下で進んでいた「魔女」スピンクスの「不死王の秘蹟」が本格化して真の「大災」が勃発。歴史上の強者たちが屍人として次々と蘇り、帝都はまたたく間に死者の軍勢に覆われる。帝国の生存者たちは反乱軍・帝国軍の垣根を越えて一致団結し、スバルたちもまた未曾有の国難に立ち向かう苛烈な総力戦へと突き進んでいく。
⏳ 死に戻り(ループ)履歴(全11ループ)
幼児化した状態で放り込まれた試験『スパルカ』にて、共に参加した錆色髪の男に盾として突き飛ばされ、真っ直ぐ突っ込んできた魔獣の体当たりを食らい、体が粉々になって死亡。
共に戦った3人の仲間が次々と殺され、最後の一人として残される。向かってきた魔獣に頭から丸呑みにされ、最後のひと噛みで頭を噛み砕かれて死亡。
錆色髪の男が殺された後、ヴァイツから剣を拾って投げろと指示されるが、剣を手にしたヴァイツも首を吹き飛ばされる。生き残ったスバルは諦めずに立ち向かうが、魔獣の前足の一撃を食らって死亡。
剣を持った者が狙われると気付き、抜け駆けして剣を取りヴァイツに投げ渡す。剣を受け取ったヴァイツに注意が向くが、スバルの胸にも魔獣の鋭い爪が突き刺さり、真っ二つに吹き飛ばされて死亡。
生き残るため、スバルとイドラが力を合わせて大剣を振るう。奇跡的なタイミングで魔獣の頭を狙うが爪に弾かれ、そのまま体当たりを受けて二人まとめて壁に激突して死亡。
これまでの試行錯誤の末、ヴァイツ、イドラ、ヒアインら同じ『合』の仲間たちと連携し、魔獣を鉄柵の近くに誘導して大剣を首に食い込ませる。最後は、偽セシルスが秘密裏に起こしたタンザが上空から大剣を踏み込み、魔獣の首を刎ね落としたことで『スパルカ』を突破する。
島中の剣奴や看守たちが顔から血を流して次々と死ぬ謎の大虐殺が発生。スバルも影響を受けて血を流す中、帝都の使者として来島していたトッドに追い詰められ、自ら奥歯に仕込んでいた毒を噛み砕き凄絶な激痛の中で死亡。
跳ね橋が上がる直前にリスタート。大虐殺の真相を探るため執務室に潜入するが、トッドがグスタフを殺害し呪具を奪う。スバルは呪具を奪い返して窓から脱出するが、物理的な大殺戮が始まり、仲間が次々と殺され、トッドに斧で頭を叩き割られて死亡。
リスタート地点が悪化更新され、ヒアインと執務室に隠れている最中から始まる。自分の正体を「皇帝の隠し子」と偽り投降を試みるが、トッドに「俺を操ろうとしたな」と見抜かれ、胸にナイフを深々と突き刺されて死亡。
殺戮から逃れるため壁の穴から飛び降りるが、落下中にヒアインが致命傷を負い死んでしまう。追ってきたトッドに対し、禁忌である「俺は『死に戻り』をしてる!」と叫んで魔獣を暴走させ隙を作るも、逃げ際のトッドの斧で右肩を深く砕かれ、タンザに看取られ死亡。
幾度もの死を経て、グスタフをはじめとする剣奴や看守たちを「プレアデス戦団」として一丸にまとめ上げる。島には凄まじい熱気と脅威が満ちており、剣奴の皆殺しを命じられて島へ向かっていたトッドは、持ち前の危険を嗅ぎ分ける本能で絶対に対峙してはならない脅威を察知し、上陸寸前でアラキアと共に撤退。大虐殺の運命を回避し、偽皇帝を打倒するため帝都ルプガナへ進軍を開始する。
物語の余白に、まだ知らない発見を。