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📖 『Re:ゼロから始める異世界生活』全章ストーリー解説&ロードマップ
ルグニカ王国の王選から、聖域の試練、水門都市の死闘、プレアデス監視塔、そしてヴォラキア帝国編まで――
ナツキ・スバルが紡いだ過酷な「死に戻り」の軌跡と、各章のあらすじ・見どころを完全網羅しています。
読みたい章をタップして詳細な解説・ループ年表・相関図をご覧ください。
第一章:怒涛の一日目
コンビニ帰りに突如異世界へと召喚された少年・スバル。初期能力も所持金もなく困惑する中、路地裏でチンピラ3人組(トン、チン、カン)に絡まれていたところを、ハーフエルフの少女・エミリア(当時はサテラと名乗る)とその契約精霊パックに救われる。,恩人のため盗まれた徽章を探すスバルは、情報を集め貧民街の盗品蔵へ向かう。しかし、徽章を盗んだフェルトらと合流した直後、買い手として現れた暗殺者エルザの強襲を受け、スバルとエミリアは命を落としてしまう。,死んだはずのスバルが目覚めると、異世界召喚直後の果物屋の前に戻っていた。自身の死をトリガーに時間を巻き戻す「死に戻り」の力に気づいたスバルは、エミリアたちを絶対に救うため、凄惨な死のループを重ねて最適解を模索する。,4回目のループで、スバルは路地裏で再びチンピラに絡まれた際、自ら大声で助けを呼び、近衛騎士ラインハルトに救われる。その後、盗品蔵でフェルトやロム爺、駆けつけたエミリアたちと共にエルザに立ち向かい、スバルは機転を利かせてフェルトを逃がし、ラインハルトに助けを求めさせる。,駆けつけた剣聖ラインハルトの圧倒的な剣技でエルザを撃退するが、最後の一撃からエミリアを守ったスバルは重傷を負う。薄れゆく意識の中、彼女から本当の名「エミリア」を教えられ、治療のためロズワール邸へ招かれる。
第二章:激動の一週間
負傷したスバルは、ルグニカ王国の有力貴族ロズワールの屋敷で目覚める。そこで双子のメイド・レムとラム、禁書庫のベアトリスと出会い、屋敷の使用人として働き始める。,平穏な日々を過ごす中、ある晩スバルは謎の衰弱死を遂げる。目覚めると屋敷に来た初日に戻っており、この場所でも自身の死をトリガーとする「死に戻り」が発動したことを悟る。,死の運命を回避しようと奔走するスバルだが、自身から漂う「魔女の残り香」を怪しんだメイドのレムに惨殺されてしまう。味方からの明確な殺意に、スバルは深い疑心暗鬼に陥る。,誰も信じられず自室に塞ぎ込んだループでは、代わりにレムが呪死してしまう。妹を失い激昂したラムに追いつめられ、絶望に精神が崩壊しかけるスバルだったが、エミリアたち全員を救うため、自ら崖から飛び降りて「死に戻る」覚悟を決める。,ベアトリスの協力を得て、呪いの元凶がアーラム村の犬(魔獣ウルガルム)であると探り当てる。魔獣の潜む森へ入ってしまった子供たちを救出するため、スバルはレムと共に夜の森へ足を踏み入れる。,森で魔獣の群れと遭遇し、我を忘れて鬼化し暴走するレム。スバルは自らが囮となり、助けに来たラムと共にレムを命がけで守り抜き、最後はロズワールに救われ、屋敷の面々と真の信頼関係を築き平穏を取り戻した。
第三章:再始動する異世界生活
王選が正式に開始され、付き添いとして王都を訪れるスバルだが、自身の思い上がりからエミリアと衝突し決別、王都に置き去りにされる。,魔女教大罪司教「怠惰」の出現と、ロズワール領襲撃の報せ。屋敷に急行するも、巨大魔獣「白鯨」や魔女教徒によってレムやエミリアを失う最悪の絶望ループを繰り返す。,全てを諦めかけたスバルを、レムが「ゼロから」歩み出そうと無償の愛で引き止め、再び運命に抗う決意を固める。,スバルはクルシュやアナスタシアの陣営と同盟を結ぶ。自らが囮となる死闘の末、ヴィルヘルムら同盟軍と共に巨大魔獣「白鯨」を討伐し、王国の長年の悲願を達成する。,白鯨討伐の勢いのまま魔女教の掃討へ向かい、騎士ユリウスと共闘して大罪司教「怠惰」を撃破する。戦いの後、スバルはエミリアに謝罪と想いを告げ、ついに和解を果たす。,平和が戻った直後、王都への帰路でレムが「暴食」と「強欲」に強襲される。名前と記憶を奪われて眠りに落ちたレムを「死に戻り」でも救えず絶望するスバルだが、必ず彼女を取り戻すと誓う。
第四章:永遠の契約(前半)
第3章の直後、レムが「暴食」の大罪司教に襲われ昏睡状態に陥り、スバル以外の全人類から記憶を失われる。スバルはエミリアと共に、アラム村の避難民とロズワールを連れ戻すため、結界に囲まれた謎の地「聖域」へと向かう。,聖域で「強欲の魔女」エキドナの精神世界に招かれ「魔女の茶会」を経験したスバル。エミリアは結界を解くための「聖域の試練」に挑むが、自身の悲しい過去と向き合えず、精神的に激しく疲弊していく。,エミリアに代わって試練に挑んだスバルは、元の世界での両親との別れの記憶と向き合い、最初の試練を突破する。しかし現実では、不在のロズワール邸が腸狩りエルザとメィリィに急襲され、ペトラやベアトリスらが虐殺される惨劇に見舞われる。,聖域に戻ったスバルを待ち受けていたのは、あらゆる生命を貪り食う無限分裂の魔獣「大兎」の群れだった。大兎に生きたまま喰い殺されるという最悪の絶望ループを重ねる中、スバルは発狂しかけるが、エキドナの助言によって理性を保つ。,ロズワールが「福音書」の記述通りに歴史を動かすため、わざとロズワール邸に刺客を送り、聖域に雪を降らせて大兎を呼び寄せるなど、すべての悲劇を仕組んでいた黒幕であることを暴露。スバルを「エミリアだけを救うため、他のすべてを切り捨てる冷酷な怪物」に仕立て上げるため、彼を限界まで追い詰める。
第四章:永遠の契約(後半)
誰にも頼れず絶望するスバルを、オットーが拳を交えて「友達の力を頼れ」と救い出す。スバルは初めて周囲の仲間に助けを求め、ロズワールと「屋敷の全員を無事に救い、聖域の結界を解く」という賭けを結ぶ。,聖域の外を頑なに拒むガーフィールの心の傷(幼少期に自分を置いて出ていった母親への誤解と恐怖)を、スバルとの死闘と「試練」での真実の対面によって氷解させる。ガーフィールはスバルの強力な仲間(弟分)となる。,スバルは不安とプレッシャーに怯えるエミリアと正面から対峙し、激しい言い合いの末に「愛している」と想いをぶつけてキスを交わす。愛を信じる勇気を得たエミリアは、自身の幼少期の記憶(フォルトナやジュースの悲劇)と向き合い、自力で試練を突破する。,ロズワール邸では、ガーフィールが宿敵エルザと死闘を繰り広げ、野性的な執念で勝利する。スバルは激しく燃え盛る屋敷の禁書庫へと飛び込み、400年『その人』を待つベアトリスに対し、自分が『その人』であることを否定。「四百年の片思いなんて忘れちまえ。俺を選べ!」と手を差し伸べ連れ出す。,ベアトリスと正式に契約を結んだスバルは、聖域を覆いつくしていた雪と「大兎」の群れの前に現れる。ベアトリスの圧倒的な陰魔法「アル・シャマク」で大兎の全個体を別次元へ追放・討伐し、賭けに完全勝利を収める。ロズワールは敗北を認めスバルと誓約を交わし、スバルはエミリアの第一の騎士として叙任される。
第五章:歴史を刻む星々(襲撃編)
アナスタシアからの招待を受け、水門都市プリステラを訪れたエミリア陣営。他の王選陣営(クルシュ、プリシラ、アナスタシア、フェルト)も集い、一時的な賑わいを見せる。,突如、街に魔女教大罪司教「憤怒」シリウスが襲撃。人質を盾にした感情と感覚の共有の権能により、スバルは自身や周囲が連動して死亡する「死に戻り」を繰り返し、その恐るべき特性の解明に奔走する。,さらに「強欲」レグルス、「色欲」カペラ、「暴食」ロイ・アルファルドら大罪司教たちが次々と出現。カペラの「龍の血」による人々を異形に変える権能や、放送を用いた脅迫により、都市庁舎は占拠され都市全体がパニックに陥る。,スバルはシリウスやレグルスらと交戦するも、圧倒的な戦闘力と理不尽な権能を前に重傷を負う。エミリアは「強欲」レグルスの花嫁候補として連れ去られ、スバルは激しい無力感に包まれる。,魔女教の猛襲に防衛線は崩壊。避難所へ逃れたスバルたちに絶望が広がる中、オットーの隠された告白が反撃の灯火となる。狙うは占拠された4つの「制御塔」。都市の命運を賭けた同時各個撃破作戦がここに決定し、絶望のどん底から逆転を期した夜が幕を開ける。
第五章:歴史を刻む星々(反撃編)
スバルの熱い都市放送によって絶望に沈んでいた市民たちが活力を取り戻す。スバルはラインハルトや他の陣営の騎士たちと連携し、魔女教に占拠された四つの制御搭の同時奪還作戦を立案・決行する。,スバルはラインハルトと共に「強欲」レグルスの結婚式場に乱入。スバルがレグルスの「獅子の心臓」による無敵のカラクリに気づき、エミリアが微精霊の力を借りて心臓の所在(妻たちの胸)を看破する。エミリアやラインハルトの規格外の武力と連携して無敵の時間を打ち破り、見事討伐を果たす。,プリシラとリリアナは「憤怒」シリウスと対峙。シリウスの感情共有による暴走に対し、リリアナは自身の歌の力(伝心の加護)で対抗して群衆を呪縛から解放する。プリシラが陽剣でシリウスを打ち倒し、無力化と拘束に成功する。,ユリウスとリカードは制御塔で「暴食」ロイ・アルファルドと激突。激闘の中でリカードがユリウスを庇って右腕を失う重傷を負い、その隙を突かれたユリウスは自身の『名前』を奪われてしまう。「暴食」にはそのまま逃亡を許してしまい、世界から「ユリウス」という存在が消滅するという悲劇に見舞われる。,都市庁舎の地下空間ではアルが「色欲」カペラと単独で対峙.首を刎ねても死なない彼女の超再生と変異の力に苦戦しながらも足止めに成功し、最終的にカペラを撤退へと追い込む。,ガーフィールは屍人として蘇った帝国の英雄「八つ腕」のクルガンと激闘の末に勝利を収める。ヴィルヘルムは「屍人」として蘇った最愛の妻テレシアと交戦するが、悲劇的な再会の果てに彼女はラインハルトによって葬られる。,多大な犠牲を払いながらも大罪司教や屍人たちを退け、四方の制御搭を奪還し、都市の平和を取り戻した。
第六章:記憶の回廊(喪失編)
スバル一行はアウグリア砂丘へ足を踏み入れる。砂時間や魔獣・花魁熊の群れ、塔からの謎の白光による狙撃という洗礼を受けるが、エミリアの魔法やアナスタシアの道案内、メィリィの力を駆使し監視塔へと辿り着く。,塔の番人シャウラは探していた賢者ではなく、なぜかスバルを「お師様」と慕って一行を困惑させる。塔の正体は「大図書館プレイアデス」。一行は知識を求めて三層「タイゲタ」の試験に挑み、スバルの故郷の星の知識を用いて見事突破する。,二層「エレクトラ」の試験官として現れたのは、死んだはずの初代剣聖レイド・アストレアだった。常識外れの強さを持つ彼に圧倒され、ユリウス達は為す術なく敗北。一行は攻略の糸口を掴めず、足踏みを余儀なくされる。,塔の攻略に行き詰まる中、スバルはタイゲタの書庫で死者の過去を追体験できる「死者の書」を読む。しかし、その直後に未知の異変が起き、スバルは異世界に召喚されてから築き上げた全ての記憶を突然失ってしまう。,記憶を失ったスバルは仲間を信じられず、疑心暗鬼に陥る。さらに、塔内では仲間たちの惨殺死体が次々と発見され、正体不明の大サソリや全てを呑み込む黒い影が襲来。スバルは過酷すぎる死のループに囚われてしまう。,惨劇を回避しようと単独行動するスバルだったが、不審な行動からエミリアの氷の檻に閉じ込められてしまう。苦し紛れに記憶喪失を打ち明けるも、ラムの魔法攻撃を受けて氷格子に後頭部を強打し、意識を失ってしまう。,気絶から目覚めたスバルは脱臼しつつも檻の外におり、壁一面の「ナツキ・スバル参上」の血文字とレイドの登場に直面する。その後、エミリアと再会して心を通わせるが、突如として塔が崩壊し、二人は漆黒の影に呑み込まれてしまう。しかしスバルは絶望せず、全てを取り戻す決意を胸に新たな『死に戻り』へと臨む。
第六章:記憶の回廊(奪還編)
凄惨な死のループを経て、記憶を失った自分に失望し葛藤するが、記憶なき自分を無条件に信じてくれた「レム」の存在や仲間の支えにより、己の弱さを認めて再び立ち上がる。,タイゲタの書庫で「ナツキ・スバル」の死者の書を見つけ、それを読むことでこれまでの全ループの記憶と自分自身の本当の魂を取り戻す。,記憶を取り戻したスバルは『記憶の回廊』でルイ・アルネブと対峙。ルイは「死に戻り」の権能を奪おうとするが、スバルが経験してきた壮絶な死の恐怖と絶望を追体験させられたことで精神が崩壊する。,二層で「最優の騎士」ユリウスが己の騎士道を再定義してレイドと死闘を繰り広げ、ついに彼を打ち破る。レイドは消滅間際にユリウスを好敵手と認め散っていく。,塔のルール暴走により巨大な蠍に変貌したシャウラに対し、一同は苦渋の決断で立ち向かう。ラムは記憶を魔力に変換し、スバルたちと協力して「暴食」ライ・バテンカイトスを討伐する。,シャウラは最期までスバルたちを守り、光の粒子となって消滅する。最上階の一層で「神龍」ボルカニカの試験にエミリアが合格しモノリスの登録を完了するが、その直後に実体化したルイが出現、さらに影の浸食が発生する。,影の浸食によって、スバル、レム、そしてルイは遥か彼方のヴォラキア帝国へと強制転移させられる。そこで目を覚ましたレムは、記憶を失った状態でスバルに「あなたは、誰ですか?」と問いかける。
第七章:狼の国(前半)
プレアデス監視塔での強制転移により、ヴォラキア帝国のバドハイム密林で目覚める。眠りから覚めたレムと再会するも、彼女は記憶を失っており、スバルの魔女の残り香を警戒して激しく拒絶する。,密林内で遭遇した帝国兵の哨戒部隊と対峙。特に異常な警戒心と冷徹さを持つ兵士トッド・ファングに命を狙われ、スバルは何度も『死に戻り』を繰り返しながら逃亡を図る。,密林の先住部族である「シュドラクの民」に捕らえられ、掟である「血命の儀」という生存競争に挑んで信頼と同盟を勝ち取る。,シュドラクの民の集落で、仮面をつけ「アベル」と名乗る男と出会う。彼の正体はクーデターにより帝位を追われたヴォラキア帝国皇帝ヴィンセント・ヴォラキアであり、スバルは彼の帝位奪還戦に巻き込まれていく。,帝国軍の拠点である城塞都市グァラルを攻略するため、スバルは女装して踊り子として潜入する作戦を提案。見事、都市庁舎を占拠して無血開城を成し遂げたかに思われたが、直後に『九神将』アラキアが乱入。突如現れたプリシラらの加勢で撃退には成功するも、犠牲者が出てしまい完全な無血開城には失敗する。,反乱の協力者を求め、九神将ヨルナ・ミシグレが治める魔都カオスフレームへ。交渉の最中、九神将オルバルトのシノビの術技によって肉体を幼児化させられてしまう。,幼児化した無力な状態の中、紅瑠璃城でのオルバルトとの命懸けの「かくれんぼ」に見事勝利し、彼が幼児化の術を解こうとスバルの胸に触れた瞬間、突如として都市を呑み込む黒い影の氾濫「大災」が襲来。影に呑まれたスバルは仲間と引き離される。
第七章:狼の国(後半)
カオスフレームでの「大災」に呑まれたスバルは、タンザと共に「剣奴孤島ギヌンハイブ」に転移される。幼児化した体で過酷な試験「スパルカ」へ挑む中、同じく幼児化した帝国最強の戦士セシルスと遭遇する。,スバルは戦闘能力のない幼児の身ながら、知恵と「死に戻り」による無限の試行錯誤を繰り返し、犠牲者を一人も出さずに「スパルカ」を突破。剣奴たちの深い信頼を獲得し、窮地脱出への第一歩を踏み出す。,剣奴たちと絆を深める中、帝都の使者としてトッドと九神将アラキアが来島。剣奴の皆殺しを目論むトッドの奸計と、アラキアの圧倒的な武力により、島全体が惨殺の嵐に包まれ、スバルは絶望的な死を何度も繰り返す。,だがスバルは「死に戻り」で運命を打破。自らを「皇太子ナツキ・シュバルツ」と名乗って「プレアデス戦団」を結成。総督グスタフら島民が一丸となって孤島を脱出し、偽皇帝打倒を掲げて帝都へと進軍を開始する。,一方、行方不明のスバルとレムを救うため、エミリア陣営はオットーの提案でピクタットから帝国への密入国を決意。非合法なルートで国境を越え、レムが身を寄せる城郭都市グァラルに到達する。,帝国軍の頂点に立つ九神将マデリン率いる飛竜の群れがグァラルを急襲。エミリアやプリシラらが激戦を展開する中、フロップがマデリンの刃からレムを庇って致命傷を負う。,フロップの命を盾に取るマデリンに対し、レムは治療を条件に飛竜を引き揚げさせる命がけの交渉を成立させるが、代償としてフロップと共に帝都へ連行され、宰相ベルステツの屋敷で軟禁される。,グァラルを守り抜いたエミリア陣営はアベル率いる反乱軍と合流。スバルとレムを救い出すため、帝都ルプガナの攻略へ乗り出す。そこに「プレアデス戦団」も到着し、各陣営の強者たちが激突する総力戦が幕を開ける。,激闘の最中、真の敵である「魔女」スピンクスが「不死王の秘蹟」を発動し、「大災」を引き起こす。歴史上の強者たちが屍人として次々と蘇り、帝都はまたたく間に死者の軍勢に覆われ、生者と死者が入り乱れる凄絶な戦いへと変貌する。,戦いの中で、偽皇帝チシャ・ゴールドの真意が明かされる。彼は「ヴィンセント・ヴォラキアの死によって帝国は滅びる」という星読みの予言を回避するためアベルから玉座を奪い、自らが身代わりとなって討たれる命がけの計画を実行したのだった。,チシャの壮絶な最期と、無限に再生する屍人の大氾濫に直面し、帝国の生存者たちは反乱軍・帝国軍の垣根を越えて一致団結。スバル, エミリア, レムもまた、この国難を乗り越えるため、絶望的な「大災」との苛烈な総力戦へと突き進む。
第八章:ヴィンセント・ヴォラキア(前半)
偽皇帝チシャの死を起点に、死者が蘇る「大災」が発生。帝都ルプガナは屍人に占拠され、さらには貯水池の決壊により濁流に呑まれていく。この絶望的な状況を受け、ヴィンセントは帝都の放棄と城塞都市ガークラへの撤退を決断する。,一方、アラキアと激闘を繰り広げていたプリシラは、スピンクスの介入により、アラキアとヨルナの無事と引き換えに自ら虜囚となる。同じ頃、スバルは仲間と共にレムを救出すべく屍人であふれる帝都へ突入し、決死の脱出行を開始する。,帝都脱出の最中、スバルは婚約者カチュアを救出した宿敵トッドと遭遇。彼らは遺恨を後回しにし、迫りくる屍人の群れから逃れるため一時的に共闘する。しかし、強敵の屍人を協力して倒した直後、トッドは突然スバルに刃を向け裏切る。,スバルはトッドの凶刃に追い詰められるが、間一髪のところでエミリアが駆けつけ、氷の槌でトッドを殴り飛ばして濁流へと沈める。こうして宿敵との因縁に決着をつけたスバルは、ついにエミリアやレムたちとの奇跡的な合流を果たす。,ヴィンセントの指示でガークラへ撤退する一行は、連結された「連環竜車」に乗り込む。しかし、道中で屍人となったアベルの妹ラミア率いる部隊や屍飛竜の群れから激しい猛攻を受け、竜車の屋根や車内で過酷な死闘が繰り広げられた。,撤退中、敵の首魁スピンクスが竜車に現れ、自らを標的にした上空からの光の砲撃で竜車もろとも自爆する『死に逃げ』を図る。しかし、レムの機転で呼ばれたカララギ最強のシノビ、ハリベルが間一髪で光を掻き消し、一行を救った。,激戦を潜り抜け、竜車の中でエミリア陣営と帝国陣営が完全に合流。オットーから王国へ帰還する案も出るが、スバルは「帝国を救う」と力強く宣言する。エミリアとアベルが握手を交わし、王国と帝国が枠を超えた強固な同盟を結んだ。,ガークラ到着後、スピンクスが大精霊を悪用し帝国崩壊を企んでいることと、スピカの権能が屍人への唯一の対抗手段だと判明。タイムリミットが迫る中、スバルたちは都市防衛を仲間に託し、帝都奪還へ向け少数精鋭で出立する。
第八章:ヴィンセント・ヴォラキア(後半)
スバルたちが帝都へ出立する一方、ガークラではセリーナやオットーらの指揮のもと、大要塞を中心に屍人の大軍を引き付ける史上最大の籠城戦が勃発します。帝都での電撃戦を成功させるため、ガークラに残った仲間たちは命懸けで防衛戦を繰り広げ、死力を尽くして敵の足止めという重大な任務を果たし続けます。,帝都へ突入したスバルたちを阻むべく、各頂点で超越者たちの凄惨な死闘が幕を開けます。南門の第一頂点では、ガーフィールが『雲龍』メゾレイアと激突。スバルから託された大役を果たすため、大地の活力をみなぎらせたガーフィールは、人知を超えた神話の龍を力技で受け流し、渾身の拳で地上へと撃ち落とします。,他の戦場でも仲間たちの激戦が続きます。セシルスは『精霊喰らい』アラキアを救うため、暴走する大精霊『石塊』ムスペルを「夢剣」で調伏。一方、屍人として現れた『茨の王』ユーガルドはヨルナと悲痛な再会を果たし、現皇帝ヴィンセントと並び立ってありえざる複数の『陽剣』を振るい、奇跡の共闘を開始します。,敵の首魁スピンクスは魂の器を再構成し、悲願であった『強欲の魔女』としての再現を果たします。彼女はプリシラを絶望に突き落とすため、城の地下牢ごと異空間へ幽閉。しかし、プリシラは自らの命を惜しむことなく、その異空間そのものを凄まじい赫炎で「燃やし尽くして」脱出し、窮地の帝都の空へと颯爽と舞い戻ります。,魔女は魔晶巨兵や多重魔法陣を起動させ、帝都ごとすべてを消し去ろうと最後の壊滅作戦に打って出ます。しかし、スバルとベアトリスが放つ「アル・シャマク」をはじめ、各々が持てる全力を尽くした総力戦を展開。滅びの罠をことごとく粉砕し、空から落下するプリシラをアルが深く抱き留めて魂の再会を果たします。,ヴィンセントとユーガルドから陽剣を託され、計3本の陽剣を握ったプリシラは魔晶巨兵の核へ突入します。執着するスピンクスに「焦がれること」を教えたプリシラは、彼女を「宿敵」と認めて赫炎の一撃で撃破。魔女は人間としての悔しさと確かな熱を抱いて微笑み、帝国全土を脅かした『大災』はついに終結を迎えました。,魔女の残党や屍人たちが瓦解する中、スバルとスピカは消えゆくスピンクスと対峙します。かつて魂まで見せ合った彼女を憎みきれないスバルは、一個の命としての誕生を祝福しながらスピカの『星食』を発動させてその魂を喰らわせます。こうして邪悪な存在は救済され、大災は名実ともに本当の閉幕を迎えました。,戦いの夜が明け、ガークラの城壁で朝日が昇る中、プリシラの身体が光に透け始めます。異空間を焼き尽くした際、彼女はすでに命を落として屍人となっていました。泣き叫ぶアルや死に戻りを試みるスバルを制し、プリシラは「世界は妾にとって都合の良いようにできておる」と言い遺し、朝の光の中へと美しく消えていきました。
第九章:名も無き星の光
帝国を救った『大災』の激闘の果て、主である太陽姫プリシラを失ったアルは、彼女の最期を知るためプレアデス監視塔にある『死者の書』を求める。主を想うアルの切実な願いを受け入れたスバルたちは、再びアウグリア砂丘を越えて監視塔へと足を踏み入れる。,しかし到達した監視塔でアルは突如として豹変。スバルを陰系統の最高峰禁術『オル・シャマク』の黒い球体へと封印し、排除する。さらに一層の『神龍』ボルカニカの空の竜殻を奪い取り、自らの魂と記憶を植え付けた怪物『神龍アルデバラン』へと昇華させるのだった。,「世界を終わらせる存在」の誕生を阻止するという己の目的を果たすため、アルデバランは無敵の『剣聖』ラインハルト・ヴァン・アストレアと激突。『神龍』の圧倒的な力と自らの領域能力を駆使し、実に十三万二千回を超える死の試行錯誤(ループ)の末にラインハルトを攻略。封印されていた『嫉妬の魔女』の影をも利用してラインハルトを足止めすることに成功する。,最強の剣聖を退けたアルは、ハインケル・アストレアおよび帝国の暗殺者ヤエ・テンゼンの2名と合流し、王都ルグニカを目指す。その道中、ロム爺が指揮を執るフェルト陣営をはじめとする追っ手が行方を阻むも、アルは自身のループ能力を駆使してすべての包囲網を緻密に打ち破っていく。,アル一味は混乱の極みにある王都へと潜入。その目的は、地下監獄塔に幽閉されている『暴食』の大罪司教ロイ・アルファルドの解放であった。アルが監獄塔でロイの封印を解除した瞬間、『暴食』の権能による支配の縛りが一時的に弛緩し、これまで喰らわれていた無数の「名前」と「記憶」が世界へと還元され始める。,この現象により、長らく失われていたレムの記憶が奇跡的に復活。世界中から消え去っていた彼女の存在と記憶が一気に復元され、姉のラムは最愛の妹の完全なる目覚めに感涙を流す。そしてレムは、さらわれた最愛のスバルとベアトリスを救い出すため、即座に戦線へと加わる。,アルの暴走を食い止めるため、ペトラ・レイテは自らの未来の可能性を代償にし、クリンドから『憂鬱』の魔女因子を継承して『憂鬱の魔女』へと覚醒。時間や思考を劇的に「圧縮」する権能を発現させ、各陣営の戦力を集結させた討伐隊『アルデバスターズ』を率いてアル一味を追い詰めていく。,追いつめられた激戦の渦中、アルは『暴食』の力を利用して自身の存在を世界から消し去ろうと試み、その真名――「ナツキ・リゲル」を解き放つ。一方、アルの盾となって戦うヤエ・テンゼンはレムとの死闘の末、「アルを忘れ去りたくない」という切痛な本心に気づき、「星が、悪かったんです、アル様……」との言葉を遺して自らの身を投げ出し、アルの悲劇を引き止めるのだった。,『アルデバスターズ』の総力戦と復帰したラインハルトの活躍により、球体に封印されていたスバルとベアトリスがついに救出される。溢れる愛しさと決意を胸に、レムは「また、今の私に……あなたを愛し直させてくださいね」とスバルへ告げ、渾身の一撃でモーニングスターを振り抜き、破滅へと向かう運命を打ち砕く。,死に戻りによってリセットされた世界では、ペトラの魔女化は回避され、レムの記憶も再び失われてしまう。しかし、死のループの中で彼女たちが示した無償の覚悟と愛を引き継いで目覚めたスバルは、敵となったアルに対し「必ず、お前も救ってみせる」と固く誓う。そして、奪われたレムの記憶と名前を完全に取り戻すため、不退転の希望を抱いて王都へと旅立つのだった。